ここでは、知的生産のステップを解説した問題解決本『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』(以下、『イシューからはじめよ』)を紹介します。

『イシューからはじめよ』の基本概要

安宅和人著・英治出版刊行(2010年)

ページ数:248ページ

Image result for 同書の内容・特徴同書の内容・特徴

マッキンゼー勤務、脳科学研究者という特殊なキャリアを持つ著者による、「問題(イシュー)」に対して徹底的に究明した本です。

「問題(イシュー)をむやみやたらに解くのではなく、本当に解くべき問題をまず見極めること」が、この本の核となる考え方です。問題解決の本ではありますが、解決の前に一呼吸置き、問題の本質を見極めることを提案しています。

同書ではイシューを特定する方法、そして特定した後の大きな2つの作業を丁寧に説明しています。

2つの作業とは、「イシューをできる限り細かく分解し、ストーリーラインを組み立てること」と、「ストーリーを絵コンテにすること」です。

問題をストーリー仕立てにして理解することは、問題の構造を解き明かすには非常に明示的な方法と言えるでしょう。

最後に、出来上がった絵コンテに沿ってリサーチをし、1つ1つのサブイシューの根拠を纏めていきます。

この一連の流れを通じて、本当に解決の価値のあるイシューを特定し、より質の高い解決法を導き出し、それによって伝えたいメッセージを明確にすることが可能となります。

本全体を通して知的生産の本質を説く同書は、頭を使う仕事をしているすべての人に必読の1冊です。